資料調査報告(No.2):2010年3月発行「工業高校における造船教育の軌跡」

7.あとがき

平成20年(2008)1月、保存委員会活動の一事項として、学校の造船教育資料を保存する目的で全国の工業高校で造船科を置いていた高校を調査開始した。 造船科を廃科した高校のうち10年以上を経過していた旧木江工業高校の継承校である大崎海星高校学校長へ、当委員会として学校遺留品の保存を希望する旨を申出て学校の検討をお願いすることとなった。委員会窓口は本調査報告書の筆者の一人である木村文興委員が担当した。学校側の窓口担当は中村秀樹教諭である。木村委員は旧木江工高の卒業生で卒業は昭和33年(1958)3月、当時の校名は広島県大崎高等学校造船科である。

学校に保存されていた造船教育資料の提供可否に関しては、学校担当者から同窓会、地元町議会さらに県教育委員会などへ調整を行って頂いた。全て調整がついたのは申出から1ヶ年後の2009年2月である。当委員会が学校現地で提供品の受取り実施したのは2009年3月24日、神戸の保管場所に搬入したのは2009年3月26日である。

資料提供受け後3ヶ月半余で、提供品主体の展示会を神戸大学海事博物館で開催した。これは当委員会として初の展示会である。提供品はその数量が多いいこと及び展示会の関係から現時点で十分な詳細調査が出来ていない部分がある。詳細調査内容が判明次第、調査報告の続報として報告したい。

以上

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