資料調査報告(No.5):2010年10月2日発行 雑誌「船舶」の掲載広告に見る船舶装備機器の変遷(電気部)

2010.10.02 保存委員会 委員 大谷昇一

船舶に装備される電気機器の変遷を映像とそれに短い説明を付加することによって辿ろうと試みているが、昭和20年代~60年代の映像は古いカタログなどが既に処分されているため、入手困難である。 そこで古い技術雑誌や学会誌などの広告に注目していたが、たまたま東大から寄贈された資料の中に「船舶」と云う雑誌があり、昭和25年から46年まで一部欠落はあるもののかなり揃っていて、その中の広告にそれぞれの時代の機器のイラストや写真が掲載されていることが分かったので、この雑誌「船舶」の広告をベースに機器の映像を採取することにした。

雑誌「船舶」は昭和21年に創刊され、昭和59年4月で終刊となっているが、その間、39年間この雑誌は日本の海運業、造船業、関連工業の動静を伝えてきたことになる。 しかし残念ながら手許にあるのは、昭和25年から46年までで、昭和25年のものには広告の掲載はなく、昭和44年分は一括抜けている。 それでも昭和20年代の半ばから昭和40年代の半ばまでの約20年間の広告は採取出来たことになる。

また広告は時代を映す鏡と云われるが、その時代の製品や技術、技術動向のみならず、その時代の雰囲気や意気込みのようなものも包含している。 したがってここでは機器の映像だけを切り取るのではなく、広告全体を採取することにして各時代の雰囲気も伝えられたらと試みて見た。 これが「装備機器の変遷」の理解の一助になれば幸いである。

1.「船舶」昭和26年(Vol.24)の広告

2.「船舶」昭和27年(Vol.25)の広告

3.「船舶」昭和28年(Vol.26)の広告

4.「船舶」昭和29年(Vol.27)の広告

5.「船舶」昭和30年(Vol.28)の広告

6.「船舶」昭和31年(Vol.29)の広告

7.「船舶」昭和32年(Vol.30)の広告

8.「船舶」昭和33年(Vol.31)の広告

9.「船舶」昭和34年(Vol.32)の広告

10.「船舶」昭和35年(Vol.33)の広告

11.「船舶」昭和36年(Vol.34)の広告

12.「船舶」昭和37年(Vol.35)の広告

13.「船舶」昭和38年(Vol.36)の広告

14.「船舶」昭和39年(Vol.37)の広告

15.「船舶」昭和40年(Vol.38)の広告

16.「船舶」昭和41年(Vol.39)の広告

17.「船舶」昭和42年(Vol.40)の広告

18.「船舶」昭和43年(Vol.41)の広告

19.「船舶」昭和45年(Vol.43)の広告

20.「船舶」昭和46年(Vol.44)の広告


「注記」

  1. 1.同じ広告が幾度も出てくる場合は1種類のみ採取する。
  2. 2.出来るだけ絵、写真、イラストの入った広告を採取する。(文字だけの広告は採取しない)
  3. 3.採取した広告の付番は、昭和26年のものなら S26-01 のように昭和の年号を入れた。
  4. 4.広告のみならず、記事の中の操舵室、無線室、機関制御室などの写真も採取する。

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